学校に行けなくなり人と話すことも怖かった高校生が、「無理に話さなくていいよ」という言葉に救われ、ゆめいくへの相談を通じて少しずつ自分の気持ちを打ち明けられるようになりました。誰かに受け止めてもらえる場所があることで気持ちを整理し、自分のペースで前に進む力を取り戻していく、そんな相談事業の大切さが伝わるストーリーです。
相談利用者・ユウキさん(仮名)のストーリー
「自分の気持ちをちゃんと話したのって、多分、ゆめいくが初めてだったと思う。」
そう話してくれたのは、相談を1年以上続けているユウキさん(仮名・高校2年)。
最初にゆめいくのことを知ったのは、学校に行けなくなっていた時期。メッセージを送るきっかけは、ある“ひと言”でした。
「よかったら話してみたら?」その一言で、ちょっと救われた
その頃のユウキさんは、ほとんど学校に行けていない時期でした。
「人と話すのが怖くなってきてて、家の外に出るのもドキドキするくらいになってました。
教室に入るのがしんどくて、でも誰にも理由をうまく説明できなくて……。
“行けない自分が悪い”って思い込んでて、ずっと部屋にこもってた時期です。」
学校のLINEにも既読をつけられず、SNSを開いても誰かの投稿を見るだけの日々。
「誰にも見つからずに消えちゃいたい」と思ったこともあったといいます。
そんな中で、以前つながっていた趣味アカウントの子から、ふとDMが届きました。
相手も似たような経験をしていて、学校に通えなかった時期があったそうです。
「その子が、『ここに相談してたよ。無理にとは言わないけど、よかったら話してみたら?』って、ゆめいくの連絡先を送ってきてくれて。
押しつけじゃなくて、“わかるよ”って感じが伝わってきたのがすごくありがたくて。
無理に話さなくてもいいんだ、って思ったら、ちょっとだけ勇気が出たんです。」
「そのときは正直、相談って言っても何を話せばいいかわからなくて……ある日、思い切って『ちょっとしんどくて…』って打ち明けてみたんです。」
「そしたら、ちゃんと話を聞いてくれて、それだけでちょっと気持ちが軽くなったんです。一方的に“こうしたら?”って言われる感じじゃなくて、こっちの気持ちをちゃんと聞いたうえで、一緒に考えてくれるっていうか。“相談”って、こういうものなんだって初めて思いました。」

“話せる場所”があるだけで、気持ちの整理ができるように
相談を始めた当初、ユウキさんは朝起きるのもしんどい日が続いていました。
学校を休んでいることへの罪悪感もあり、誰にも本音を話せずにいたそうです。
「『とりあえず起きられた』『ちょっとだけ散歩した』っていう報告にも『すごいじゃん!』って返ってくる。
頑張った自分をちゃんと見つけてくれる感じがして、だんだん気持ちが整ってきました。」
「ちゃんと受け止めてくれる人がいる」って実感できた
「その日によって話したいことが違うけど、どんな内容でもちゃんと読んでくれてる感じが伝わる。だから“また話そう”って自然に思えるんです。」
担任の先生や保健室の先生にも相談はできる。
でも「どうしても“学校の関係のなか”で話してる感じになっちゃって、距離感が難しい」と感じることもあるそう。

少しずつ、自分のペースで前に進んでる
今では週に数回、午前中だけでも学校に行けるようになったユウキさん。
「無理して行くより、今日行けた自分をちゃんと褒めたい」と、笑顔を見せます。
「“頑張ってる”って言葉が苦手だったけど、ゆめいくの人に言われるとちょっと素直にうれしい。
それは、ちゃんと見てくれてるって信じられるからかもしれません。」

あなたも、誰かに話したくなったときは
「自分でも、自分のことがよく分からない時期ってあると思います。
そんなときに“ちゃんと受け止めてくれる誰か”がいるって思えるだけで、ちょっとだけ前を向ける。ゆめいくは、私にとってそういう場所でした。」
とユウキさんは話してくれました。
もしあなたも、誰かに悩みを話したくなったときはゆめいくへの相談を考えてみて欲しいです。
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