清水康喜さんは22歳の大学生。若者が集う「トー横界隈」で「お勉強界隈」という無料塾を運営しています。界隈では「あまちゃそ」として親しまれ、独自の教育活動を通じて子どもたちの学びを支えています。

清水さんが活動を始めたきっかけは、トー横で出会った子どもたちに学ぶ楽しさを知ってほしい という想いでした。自らもトー横に通い、現場での会話を通じて子どもたちとの信頼関係を 築いていきました。
「普通の塾や学校と同じでは意味がない。
あまちゃそ
まずは関係をつくることが重要です」
と語り、一方的に教えるのではなく、子どもたちと対等な関係性を築くことが活動の根幹にあると強調しています。


「お勉強界隈」のユニークな特徴は、相互交流型の学びにあります。
たとえば、東大生が勉強を教える一方で、トー横キッズが東大生にメイクを教えるなど、お互いに学び合う仕組みが取り入れられています。
また、勉強だけでなく、社会科見学として博物館に行くなど、幅広い活動を通じて子供たちの学びを支援しています。

活動の成果も少しずつ現れています。高校を中退した子どもがこの塾を通じて勉強に再挑戦し、高卒認定試験を受けるまでに至った事例もあります。
「この活動がなければ、その子は 勉強を再開しなかったかもしれない。
あまちゃそ
そう考えると、この取り組みを続けてきて本当によかったと思います」
と清水さんは語ります。

清水さんは、机に向かう勉強だけが学びではないと考えています。
料理や美術館見学、スポーツなど、体験を通じて子どもたちに学ぶ楽しさを感じてもらうことを目指しています。
また、活動の目標として、「楽しむこと」「自己肯定感の向上」「学力の向上」の3つを掲げ、まずは楽しい経験を通じて参加のきっかけを提供することを大切にしています。


しかし、活動を拡大していくためには、資金や支援が必要です。
清水さんは
「お料理教室や新たな教材を揃えるためにも、
あまちゃそ
寄付や支援をいただけると助かります」
と、大人たちに理解と協力を求めています。

最後に、清水さんは子どもたちにこうメッセージを送ります。
「トー横界隈や学校、家庭だけが居場所ではありません。さまざまな経験ができる世界があることを知ってほしいです。お勉強界隈を通じて、教育の大切さや楽しさを感じてもらい、将来のキャリアプランを考えるきっかけにしてほしいと思います。教育は一生の財産です。自分自身の経験を通じて、明るい未来を築けるよう、一緒に頑張りましょう」
あまちゃそ
清水さんの活動は、学びの価値を再認識させるとともに、社会と若者をつなぐ架け橋となっています。