2024年11月、ゆめいく主催の第1回農業体験会を開催しました。
都会の若者13人が、初めての土と向き合った一日
参加してくれたのは、10〜20代の若者13人。普段は都心で生活している子どもたちが、自然の中で土に触れ、畑の空気を感じながら、野菜の収穫作業を体験しました。
受け入れてくれたのは「かとり農場」さん
体験の場を提供してくださったのは、千葉県で4ヘクタールの畑を管理する「かとり農場」の三崎和雄さん。
「土に触れ、自分の中にある心の豊かさ、優しさに気づくきっかけになれば」という想いで、若者たちを温かく迎えてくださいました。
参加者の声
責任とともに存在意義を感じた
参加した子どもたちは、初めての畑仕事に最初は戸惑いつつも、少しずつ笑顔に。土を掘り、野菜を収穫し、協力しながら取り組むなかで、自然と会話も生まれていきました。
参加者のうにさん(仮名)は、こう振り返ります。
土を掘れば苦手な虫が手を這い、叫ばずにはいられない。だが20メートルの畝を1列任され、責任とともに存在意義を感じた。農家から『少しでも傷があると売り物にならない』と聞き、丁寧に掘り起こした。久々に太陽の下で体を動かして、胸いっぱいに空気を吸った。心から楽しかった。
うにさん(仮名)
その日は久しぶりに酒を飲まないで、ぐっすり眠れたそうです。
代表・天野の想い
一日でも酒や薬から離れることが大切
一生懸命収穫しても、少しでも傷があると出荷できない現実。参加者たちは、食べ物がテーブルに並ぶまでの苦労や、農家さんの丁寧な仕事を肌で感じました。
代表の天野は、この体験の意義をこう語ります。
たった一回の農業体験では、生き方は変わらないかもしれない。だが、一日でも酒や薬から離れることが大切。歌舞伎町の外にも楽しいことがあると伝えたかった。農業は協力することや命の大切さなど、生きる上で大事なことを全て学べる。将来の選択肢のひとつとして感じてもらえたらうれしい。
天野
今後も、こうした自然体験を通じて、若者たちの「可能性」と「選択肢」を広げていける活動を続けていきます。
次回開催について
次回の農業体験は、2025年10〜11月頃の開催を予定しています。
参加を希望される方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ゆめいくの活動は、みなさまのご寄付で支えられています。
どんな背景があっても、「新しい体験ができる場所がある」ということが誰かの希望になるように。
私たちはこれからも、ひとつひとつのつながりを大切にしていきます。