モナコ出身のフランスの大学生を招いた国際交流イベント「Tokyo meets Monaco!学びと遊びの浅草散策」を2025年8月12日に開催しました。
中学生から大学生までの子どもたち9人と保護者1人が参加し、モナコ・フランスの文化をクイズやゲームで楽しく学んだ後、浅草を観光。夜はもんじゃ焼きや手持ち花火など、日本の夏ならではの体験を通じて交流を深めました。
海外に関心がなかった子が質問をするようになるなど、小さな“きっかけ”が多く生まれた1日。異文化とふれあう中で、新しい視点と友情が育まれたイベントとなりました。

「知らなかった」が「もっと知りたい」に変わる瞬間
モナコ出身の大学生あいさんによるクイズ形式の文化紹介からスタート。『最初モナコは島国だと思ってました』『モナコって国のことあまり知らなかった』という参加者たちが、次第に積極的に質問をするようになり、その変化が印象的でした。
パリオリンピックの開会式でのアヤ・ナカムラの歌唱を鑑賞。彼女の出身や音楽活動の背景にもふれながら、なぜパリ五輪の象徴として選ばれたのかを学びました。
その後、みんなで「オー・シャンゼリゼ」をフランス語で合唱。さらに、日本でも人気の「人狼ゲーム」をフランス版でプレイしました。キューピッドや魔女など日本にはない役職に盛り上がりました。初参加の中学生も『みんな怖いかなと思ったけど、思ったよりフレンドリーな人が多くて楽しかった』と打ち解けていました。



浅草観光から夏の風物詩まで、日本文化を“体験”として楽しむ
後半は浅草寺へ移動。参拝しておみくじを引いた後、いちご飴や人形焼きの食べ歩きを楽しみました。『浅草に初めて来たから、楽しかったです』と語る中学生もおり、日本の伝統文化をモナコ出身のあいさんと新鮮な気持ちで体験していました。
夕食は東京下町の名物・もんじゃ焼き。初挑戦のあいさんは
生っぽいのに抵抗があったけど食べたら美味しかった
あいさん
と笑顔でした。中高生の参加者も土手をつくらないで作る浅草もんじゃに興味津々でした。


手持ち花火で締めくくる夏の思い出
イベントの締めくくりは、手持ち花火大会。
色とりどりの花火に歓声が上がり、笑い声が響く中、『今年初めて花火をした!』という声もたくさん聞こえました。
最後は、みんなで線香花火で対決。誰が一番長く火を灯せるかを競いながら、静かに夏の余韻を感じるひとときとなりました。
『最初から最後までみんなと一緒に過ごせて楽しかった。いい刺激になりました』とあいさん。参加した中高生からは『企画もすごい良くて大満足です』『めちゃめちゃ夏を満喫できました』『もんじゃとか花火が久しぶりだったので良い思い出になった』という声があり、世代や国籍を超えて同じ体験を共有する良い時間となりました。


主催者コメント
海外で生まれ育った人と、日常の延長で過ごす機会は、子どもたちにとってそう多くはありません。
だからこそ、文化や言語の壁を越えて一緒に笑い、学ぶ時間は、子どもたちの視野を広げる大きな“きっかけ”になると感じています。
今回のイベントでは、初めて親子での参加もありました。
- 『自分も息子も、新しい仲間を増やしていけば、自分の目線も広がっていくんだなと思いました。今後も息子が良ければ一緒に参加したいと思いました。』
そう語ってくださった保護者の方の言葉がとても印象に残っています。親子で学びや気づきを共有できたことは、私たちにとっても新たな学びでした。
今後は、親子で一緒に体験し、成長し合える企画も展開していきたいと考えています。一人ひとりの『知らなかった』が『もっと知りたい』に変わる瞬間を、これからも作っていきたいと思います。

今後の展開。ゆめいくの活動継続のために
ゆめいくでは、「机に向かうだけが学びではない」という視点から、文化・体験・出会いを通じた“きっかけづくり”にも取り組んでいます。
秋に松茸狩りや芋掘りなど、季節を感じながら学べるイベントを企画し、子どもや若者が自分らしく学び、表現し、生きていくための多様な支援活動を継続して行っています。
こうした活動を継続していくために、皆さまからのご寄付・ご支援を受け付けております。
あたたかいご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。